母の命の灯りが消える時 - 母の命の灯りが消える時

私の母は、具合が悪くなり、柏市柏駅前の深町病院に行きました。

院長のFが診察をしました。

ある程度の診察を終えたところで、F院長は私に

母が癌であると告知しました。

続けてすぐにF院長は介護保険の話を始めました。

民間業者が患者を風呂に入れてくれるとか、

点滴も自宅で出来るという話です。

私は民間業者に頼らず、自分の力で母の世話をしたいと話しました。

話した途端、F院長は態度を豹変させました。

私に対して、 「お前は社会に出て働いたことがあるのか。

お前は会社勤めをしたことがあるのか。」 と暴言を吐き始めました。

言葉使いは荒くなり、 「どうでもいいから、市役所に行って、

要介護認定の申請をして来い。」 と言いました。

そして、母と私はF院長から血液検査をして来いと言われ

ふたりで小さな小部屋に入り、母が担当の人から血液検査を

されていました。

その採取の途中、F院長がその小部屋に入って来て

いきなり大声でこう言ったのです。

重篤な病気なんだけど、告知しないといけないかな。

どうしようかな。身内の人を呼んであげなさい。」

母のいる前でわざわざ母が聞こえる様に

かなりな大声で、告知してしまったのです。

私が、要介護認定を断って、民間業者に頼らずに自分で母の世話を

したいと言ったのが、気に食わなかったのです。

母は入院して6週間で他界しましたが、

その間ずっと、F院長による、突然の暴力的な

告知の為に、母は最後の6週間泣き続けました。

死の宣告を受けたからです。

F院長により、私の母は

人生の最後を、死の恐怖におびえ続けるという

むごたらしい人生の終わり方をさせられたのです。

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