春太千夏
『ハルチカ』(2017年、日本)
橋本環奈さん、佐藤勝利さん、恒松祐里さん、清水尋也さん、前田航基さん、平岡拓真さん、上白石萌歌さん、二階堂姫瑠さん、志賀廣太郎さん、小出恵介さん出演の映画
引っ越しにより離れ離れになっていた幼馴染みのハルタとチカは、高校で久しぶりの再会を果たす
チカは高校で吹奏楽部に入部しようと張り切っていたが、部はある事件をきっかけに廃部寸前だった
諦めきれないチカはハルタを引っ張り部員集めに奔走する物語
ストーリーは、廃部寸前の部を部員を集めて立て直すという、王道青春アイドル映画
橋本環奈さんを愛でる、ただそのためだけの映画
キャスティングからして、吹奏楽部の男子生徒にはそれなりの子がいるのに、女子は…まぁ…こんなもんでしょ…な感じ
環奈ちゃんが可愛いすぎてるのもあるんですけどね
いきなり男子にケリをボコボコにいれる橋本環奈ちゃん
チカはやたらと乱暴者でハルタをどつきまくるけど、環奈ちゃんが可愛過ぎるので、どうもキャラがしっくり馴染まない
主人公があんな暴力的で思慮分別がないのに、どうして人が集まる?
天真爛漫をはき違えているというか、周りが能天気すぎ?
物語前半の部員集めがとっても長く感じる
体感的には、2/3くらいの時間かけて部員を集めてた感じ
しかも言いだしっぺが実はフルート初心者
結局、恒松佑里さんは吹奏楽部に入らない
後半の焦点はひたすらフルートソロ
なんだけど、ソロ吹けているのと吹けていないときの差があまり分からず……
先輩のアドバイスも誰でも出来るレベルのものだし、素人がそんなすぐに巧くなるはずがないよなぁ
付け焼刃の即席バンドでコンクールとか、真剣に吹奏楽やってる人が見たらどう感じるんだろぉ?
コンクール前日に、よぉやく1度ソロパート演奏出来るようになっただけで、何を安心してコンクールに臨めるんだい?
環奈ちゃんが、難易度の高い演奏パッセージを特訓で完遂して、という映画脚本の王道ストーリーの流れは分かるんだけど、その難易度のあまりに低いのが問題
上野樹里さんの『スイングガールズ』、大原櫻子さんの『カノジョは嘘を愛しすぎてる』の方がちゃんと音楽してたぞ
『響け!ユーフォニウム』の久美子や夏紀の方が、ずっと上手くなりたいと努力してたし、麗奈と香織のソロオーディションでは、ちゃんと2人の演奏の差が分かるのよ
ま、『ハルチカ』の清水北高校とユーフォニウムの宇治北高校のそもそものレベルが違うのだけど
あまりにも簡単に改心する不良少年
膝の絆創膏で失くした物を探していたのが分かったり、海賊ラジオ内容から引きこもり原因を突き止めたり、名探偵コ●ンばりの卓越した推理力など、フィクションにしても出来すぎ(笑)
一週間前に失くした物が、都合よく足の裏に付いてるわけないよなぁ
練習途中の低レベルのEILE風ダンスとか、コンクールの後のすべての描写が意味不明
ラストシーン、中庭のお祭り騒ぎは授業妨害までしてやることかい?
誰も止めに入らないし、部に否定的だった教頭まで踊ってる…
ミュージカルを狙ったのかなぁ?
環奈ちゃんのためなら、何をやっても許される……
わけは無いんで、もっと普通で良かったと思うんですよ
大切なシーンなのに私の感情は無の状態になってしまったので、監督の感性とは合わないのでしょう……
橋本環奈ちゃんの制服姿は最高に可愛かったのに、肝心の物語が酷すぎてる……
佐藤勝利くんは、本当にいい男で気の弱い男子を好演しているけど、考えている時の髪をいじる仕草が不自然つーか、そもそも棒だし
久しぶりに小出恵介さんを見たけど、地上波では放送しないんだろぉな
コンクールの曲『春の光、夏の風』は良かった
エンドロールにフルで流してくれたのは嬉しかったです