青春18切符の旅1-1 立命館茨木の加藤周一展示

約4年ぶりの青春切符の旅を始める。とは言ってもチケットセンターで買った3回分しか持っていないのだが。今日明日と、大阪に向かう。青春切符で行くことのできる場所は山陽線沿いで限られてしまうが、今年は西行きは災害で不通の場所があって使えない。奈良飛鳥は既に行った。ならば大阪しかないが、月曜日の大阪で行けるところは限られている。(私の大抵の行き先は博物館なので開いているところが少ないのだ)まあ、私の旅はいつも何カ所も行って忙しいので、今回は出来るだけ簡単な記述を目指したい。1日につき2回の掲載を目指す。あまり文章や写真を多くしない様に気をつけたい。7:19発 倉敷 山陽本線(相生行)  乗車:1時間35分8:54着 相生 ▼乗換3分

と、言いながら、座っている間は暇なのでいろんなものが見えてしまう。旅は旅人を発見者に変える。前は少しづつ変わる車窓の景色を見て「屋根が地域で統一している」とか「太陽光発電の屋根が2割以上になった」とか見ていたのだが、今回は時間的に学生の通学と重なった。大学生か都会の高校生かは知らないが、(1)寝ている(2)参考書を開いている(3)友達とおしゃべりしている。と分かれている。昔のようにゲームをしている学生は案外少ない。その代わり、目の前に携帯でマンガを見ている学生をジロジロ観察することができた。学生にとっては、常識なのかもしれないが、マンガの楽しみ方が十数年前と劇的に変わっていた。おそらく、無料の1話分の無数のマンガ目次から男の子は適当に選んで20分の乗車時間の間に4話分ぐらいを見ていた。それでおそらく面白いのを見つけたらはまってゆくのだろう。反対に言えば、現代の漫画家は、作り方を大きく変えないと買ってもらえないということだ。週刊誌の大きさではなく、携帯の大きさが多いし、しかも見開きではなく1ページづつ「スクロール」するので、縦に読んですぐわかる

大きなコマを使わなくてはいけない。しかも1話目で顧客を掴まなくてはいけない。薄っぺらくて、刺激的な冒頭が増えるわけだ。それを外していいのは、巨匠だけなのだろう。しかし一方で作れば直ぐに反応が現れる。多くの作品が現れて直ぐに淘汰される。マンガは、息を吹き返したのか、滅亡していくのか?

8:57発 相生 山陽本線(姫路行)  乗車:21分9:18着 姫路 6番線着 ▼乗換8分9:26発 姫路 5番線発 JR神戸線新快速(米原経由近江塩津行)  乗車:1時間 2分10:28着 大阪 8番線着 ▼乗換4分10:32発 大阪 7番線発 JR京都線(高槻行)  乗車:16分10:48着 茨木

茨木駅に着いた。立命館のいばらぎキャンパスがあり、立命館専用の歩道もあり、とても綺麗なキャンパスである。

最近見るキャンパスはみんなこんな立て看一つもない小綺麗なキャンパスばかりだ。さみしい。

ここでは、弥生から古墳にかけての土坑が発掘されているらしい。

しかし、これほどに遺跡候補地があるとは。それほどまでに、大阪平野は、大穀倉地帯だったということか。ならば、この地域が大和政権のバックになったのは、それだけ濃密な「人」が居たということではないか。

ここに来た本来の目的はこれである。地域に開かれているようで、ホールもある施設の図書館で「君たちはどう生きるか 丸山真男加藤周一から学ぶ」という学習展示をしていたのだ。のだが、なんと今日はお休みらしい。ちょうどお休みの日に来たようだ。非常に悔しい。図書館の人は「ホームページに休みの日は書いているので、それを確認して来てくださいね」と言ったけど、そもそもこの展示会のソースニュースには図書館展示とさえも書いていなかったので、確認のしようもなかった。

それでも、それでも、うろちょろしていると、是非とも貰いたかった「作品読本」(無料)をゲットできた。粘り勝ちである。

ちらっと見たが、文章は加藤周一文庫スタッフが書いていて、簡潔的確だった。嬉しかった。ただ、東京女子大学丸山真男記念比較思想研究センターの文章の方が、文章が長くページも多く、熱がこもっている。ともかく、見落としていた研究書や著作なども一つづつあることを知った。有意義だった。

生協食堂で昼食を食べる。組合員以外は5%増しだけど、それでもローストチキントマトソース、ほうれん草ナムルとご飯と味噌汁で537円である。ヘルシーかつ安い。お勧めである。

領収書をよく見ると、なんと、カロリー計算、栄養バランスまで記入してくれていた。素晴らしい!

携帯の電池が怪しくなったので、喫茶店で充電をする。最近あっという間に電池が切れるので困る。