厚真町にボランティア

次々とかかってくるキャンセル電話やメールの対応に少々あきてきたので、気分転換もかねて厚真町にボランティアに出かけてきました。

前日宿泊者二人の夕食を作り、他愛もない話をして、19時前の最終バスで小樽へ。しばらく婦美からのバスに乗らないうちに案内板が四カ国語表示になっていたバスは、余市までは1時間の貸し切り。小樽からJRと地下鉄で移動して、北都のマンションに転がり込んで翌朝を迎えました。道中のJR平和駅の貨物ヤードにはコンテナが山積みで、荷物を送り出せていないのを実感しました。

沼ノ端までは札幌駅6:09発の苫小牧行き一番電車に乗りますが、地下鉄は6時台にならないと動いていないので、2.3キロをブラブラと歩きました。地下歩行空間もしまっていたのがビックリでしたが、なんとか札幌駅に到着。駅のコンビニにはまだパンなどが並んでいません。

電車に乗るなり不幸なアナウンスが。苫小牧行きが千歳で運転取りやめとのこと。地震の影響で南千歳と沼ノ端の間で徐行運転をする関係でこの列車は間引くとのこと。沼ノ端発のバスは一日三便しかないので、次の電車では厚真行きのバスに乗れません。一瞬このままUターンして帰ろうかと思いましたが、南千歳からタクシーを奮発。運ちゃんが頑張って、25分走ってなんとか厚真行きのバスに間に合わせてくれました。

沼ノ端から厚真行きのあつまバスの乗客は4人だけ、うちボランティアは2人だけでビックリ。少なくとも20人はいるかと思っていました。

バスは小渋滞にはあいましたが、まずまず流れて厚真町内へ。車窓から見ると意外と建物被害がないなというのが第一印象でした。

地震の関係でバス停をスキップするバスを降りて、20分ほど歩いて災害ボランティアセンターに到着。車中泊をして2日続けて参加したお兄さんによりますと、前日から倍増とのことですが、それでも80人ほど。桁が違うかなと思いました。

町と社会福祉協議会との連携がうまくいかず、すべてが手探りの状態でボランティア活動がスタートしているという印象でした。

6人グループで活動ということで、私のグループ(函館二人、苫小牧三人)はマッチングで厚真中学を割り振られました。

130人ほど避難生活をされている厚真中学ですが、日中は子供とご高齢者しかおらず30人ほどが滞在。ダンボールベットとマット引きをしたあとは、手持ちぶたさのまま昼食タイムに。

午後は中学の周りを一軒一軒回って御用聞きです。

社会福祉協議会から来たボランティアです。なにか困っていることはありませんか?お手伝いできることはありませんか?」と回っていきました。

遠慮される方が多い中、具体的にタンスを直してほしいとか、散乱した物を捨ててほしいとか、被害はないので私もボランティアに参加しますとか、いろいろな声を拾うことができました。

回った中では赤紙(住んではいけない)の家は三軒しかなく、地割れなどを除けば建物被害を受けている家は予想以上に少ないのかなと感じました。

でもむかわ町から来た方によりますと、建物被害はむかわ町がひどくて、みなさん困っているとのこと。

むかわ町のボランティアセンターも立ち上がりましたので、ガタイのいい若者たちはぜひむかわ町に入ってあげてください。

小樽〜長万部(本日小樽〜倶知安のみ再開)がまだ動いていなかったので、帰りも小樽からのバスで帰ってきました。

小樽駅で見かけた外国人は、欧米系のカップルと韓国系の女性一人だけ。小樽から見事に外国人が消えていました。

時間がかかるとはいえ道内ボランティアなのでその日のうちに家に帰りつけるのはありがたい限りでした。水が出ないエリアから水が出るエリアに帰ってくると、水のありがたさをひしひしと実感しました。

ひと風呂浴びて、ブログをさくっと書いたわけでありますが、様々な面で北海道は応援救援受け入れ慣れしていないなと感じた一日でした。

ボランティアの方々と雑談をしていて特に印象的だったのは携帯の充電のお話。

市役所で1時間並んで一人10分制限でははたった7%だけ。これから車を作る方は、非常時にはフラットシートになり、シガーソケットではなく充電口をぜひつけた車を作ってあげてください。