「『航行の自由』」(2018/9/17) - 元衆議院東京2区の泡沫候補・千葉 潤のきょうのひとこと

きょうは2018/9/17(月)です。

「『航行の自由』」(2018/9/17)

「『航行の 自由』を守る 活動は 恩恵受ける 者こそすべき」−。

海上自衛隊の潜水艦「くろしお」と護衛艦「かが」などが南シナ海の公海上で対潜水艦訓練を行ったことが9/17に公表されて大きく報道されています(→派遣されたのは潜水艦「くろしお」と護衛艦「かが」「いなづま」「すずつき」の計4隻だという。)。また潜水艦「くろしお」が9/17に海自の潜水艦として初めてベトナム南部の軍事拠点・カムラン湾に寄港しました。南シナ海では中国が南沙(スプラトリー)諸島に人工島を建設して軍事拠点化を進めるなどの形で力を背景とした一方的な現状変更の動きを活発化させています。海上自衛隊が日本近海以外の海域で対潜水艦訓練を実施したりそのことをあえて公表したりすることは極めて異例です。

日本政府が海上自衛隊による南シナ海での対潜水艦訓練をあえて公表したことには安全保障上の意味があることは明らかです。また公表が結果的に中国側に対するけん制や圧力として作用することも事実です。そして日本国の領海やその周辺でも軍事的な動きを活発させている中国側は、そもそも国際法上認められている公海上での海上自衛隊などの正当な活動に対してとやかく言える立場ではないのです。その上であえて付け加えるのならば、日本政府が海上自衛隊による南シナ海での対潜水艦訓練をあえて公表したことには、南シナ海などでも「航行の自由」が保障されているということを再確認するという政治的な意味を同時に持つということにも注意が必要になるとあえて指摘しておくことにします。そして「航行の自由」を守るための活動はその恩恵を受けている者こそが熱心に取り組むべきなのです。何にしてもここ数年の間に日本国周辺の安全保障環境に劇的な変化が生じているということを忘れてはならないのです。

さて、話は変わります。相変わらず自民党総裁選(9/20投開票)関連の報道などがやや控えめに続いています。そして9/17も自民党総裁選に立候補した安倍晋三自民党総裁(首相)と石破茂元幹事長がコンビでテレビなどに出演しました。大切なことなのであえてきょうも繰り返しておきますが、衆議院選挙制度に「小選挙区比例代表並立制」が導入された後の今現在の自民党総裁選を「事実上の内閣総理大臣を選ぶための選挙」と考えるのはもはや完全に時代錯誤の発想なのです。衆議院選挙制度に「小選挙区比例代表並立制」が導入された後は衆議院の総選挙こそが「事実上の内閣総理大臣を選ぶための選挙」なのです。永田町周辺の人間たちは約11カ月前の総選挙(2017/10/22投開票)という「事実上の内閣総理大臣を選ぶための選挙」によって安倍晋三自民党総裁(首相)が日本国の内閣総理大臣に選ばれたことの意味を正しく認識するべきなのです(→参考:2018/9/8付、2018/8/26付etc.)。

これも何度も繰り返していますが、衆議院選挙制度に「小選挙区比例代表並立制」が導入された今の時代に、そもそも総選挙とは全く無関係な時期に自民党側の勝手な事情のために自民党総裁選を行ってもっともらしく内閣総理大臣を交代させることが本当に許されるのでしょうか? もしも自民党総裁選という自民党の勝手な事情のために前回の総選挙(2017/10/22投開票)の結果を覆して安倍晋三氏以外の人物に日本国の内閣総理大臣を交代させるのならば、自民党総裁選の直後に衆議院を解散して総選挙を行って新しい自民党総裁が内閣総理大臣に就任する「正統性」を確保することを目指さなければならなくなるはずなのです。総選挙が行われる見通しが全くない状況で自民党総裁選を実施しても盛り上がりに欠けるのは当たりすぎるくらい当たり前の話なのです。

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