キンモクセイ - キュヴェ タカ/cuvee taka 椿庵酔哲「湘南隠居日誌」

二時過ぎに目が覚め、少し読書をしたが再び寝たようで、次に目が覚めたのが6時過ぎで、またナンシー関を読んで、7時半に起きたが左の膝が痛くてぶつけたような痛みだが、寝ているわけだからぶつけるわけもないが、痛くて階段を降りるのに大変だった。

それでも雨戸を開けて、風呂に入り朝飯を作ったが、ヘルパーさんが来たのが風呂から出るときで、何時もより早かったのは、彼女が早く来たからではなく、僕の動きが遅くなっていて時間がかかっていたからのようだ。

昨夜の豚汁を温め、塩鮭を焼き、茄子のオリーブ焼きを作り、生姜をすって、葱を刻み、糠床から胡瓜と生姜を出して切った。

下の息子が降りてきたので、さごしのムニエルを温めて出してやった。

膝の痛みが強くなり階段を上がることが儘らなかったが、近ごろ運動不足なので自転車なら漕げるだろうと、JA湘南まで行ったが、野菜があまりなく落花生を買った。

帰って来て痛み止めの薬などを膝に塗って二階のPCで遊んでいたが、下の息子が散歩に出るというので、ゆっくり歩くし痛くなったら途中で帰ってくるからと付いてゆくことにした。

母のお粥が無くなったので西友まで行くことにして久し振りに話をしながら歩いた。

西友ではお粥と鰯、鰹のたたき、パセリを買った。

膝の具合は良くなく特に坂道は痛みが酷かったものの、ゆっくりと歩くことが出来た。

木星が咲き始めているが今日は湿度が高く、街中に香りが漂っている。

昼はカルボナーラを作ることになっていて、妻は作り方が分からないと言ってミックスサラダを作り、僕が作った。

ベーコンは娘のBFが作ったもので燻製の風味が強く、少な目に使ったがパンチが効いた味わいになった。

本来は牛乳を使わないが失敗しにくいので卵と牛乳を泡立てて使い、ベーコンとチーズを温めて、ゆであがったスパゲティを入れ、牛乳と卵を後から入れて攪拌し、塩と胡椒で味を調整し、皿に盛り付けてから色目にパセリを使い、カボスを絞ってかけた。

炭焼き風というように、炭焼き小屋にあった玉子だけで作り、粗挽きの胡椒が炭をイメージしているらしいんだけどね。

まあまあの出来で、サラダを食べ紅茶を飲んだ。

プレシネが始まってしまい最初のところは台所で昼を食べながら観たが、紅茶を持って母の居間に移動した。

今週はアラン・ドロンの出演作を放映していて「ひとりぼっちの太陽」ミケランジェロ・アントニオーニ監督とプライベートパートナーのモニカ・ヴィッティとの愛の不毛三部作の中の一つらしい。

そこにアラン・ドロンがモニカの相手役として出るが、二枚目だねえ。

特に日本で人気があったらしいが、僕が見てもほれぼれとする美男子ってやつで羨ましい。

アントニオーニ監督は説明をせずに問題提起をし、解決しないまま終わる手法らしく、この映画も愛の倦怠やニヒリズムを描いているが、その解決があるなら20世紀最大の思想家になっていたこと間違いない。

モニカは表情を変えない女優で最近の言い方だとクールビューティかも知れないが、水沢あさみなどと比べると奥行きがあるので、爽やかな感じではない。

印象的だったのは彼女のファッションで、凄くシルエットラインが綺麗な服を着ていた。

映画を観終わり二階へ上がろうと立ったら膝の痛みが最悪になっていて、一瞬全く動けなかった。

一体何が原因なんだろうねえ、母が言うには年を取ると誰でも原因不明の痛みがあるものらしい。

足の痛みがひどくなって二階のベッドで横になっていたらいつのまにか眠ってしまった。

6時半になったので起き上がって下へ降りていったら下の息子が茹で上がった落花生を食べていた。

晩飯もできていたようなので食べた。

鰹のたたき、イワシの塩焼き、隠元

母のところへ行き一緒にテレビを観たが、 これといって観たいものもなく 新潟から高崎への電車の旅を見た。

途中酒や織物の産地を巡ったので比較的面白かった。