母の形見の腕時計

母の形見の腕時計を修理したら

時計が時刻に追い付いた。

止まっていた間に夏が過ぎ秋も最中になって

その間私は年齢を重ねた。

腕にはめてみた。

母の鼓動にも似て!。秒針が動いてる。

修理に手間取った!。

さほど高価ではない時計。

昭和から平成を経て

次の年号へと跨ぐ。

時計は止まっても

後戻りすることは無い!それだけは確か!!

毎日が

昨日!今日!明日!

その繰り返し

そして

私は

母の居ない日常にも

慣れて

久しい。

熊本住み

母が好きだった

肥後てまり