枠を超える

おかげさまです。

内結工房筆文字職人のりんりんです。

蓮の花のご縁から

横田無縫さんの書展に

足を運びました。

階段を登ると

うわっ!凄っ!!

正面には流木

これは北部九州の豪雨災害の時に

被災された方を思って書いたものと

ありました。

椿の注釈は下の写真の通りですが

教え子の椿正範さんの渋谷公会堂での

三味線のコンサート椿祭の

お祝いに100の椿を書いたものと

ありました。

SLをイメージして書いた

シュッシュッポッポーの文字

遠くへ行きたいというテーマと

書かれた文字の言葉を超えた

表現に何故か涙が出てきて

表現とは

言葉で理解するという

枠を超えるもの

だとハッとした。

上の青龍もただただ見惚れる。

紙の色と厚みと質感。

それらを活かし切る。

経験の上での緻密な計算が出来て

モノは表現としての役割を果たしてる。

墨の色や濃さ、筆の太さや材質。

筆なのかハケなのか。

割り箸なのか指なのか。

まだまだ自分の人生

体験し足りてないなーって思うね。

私の思う文字魂を現物で

見せて貰った感じ。

小さな紙に書いてるのも

同じ様な書体になるのも

表現の方から見たらつまらない。

書きたいものを書くために

必要なものを用意するのと

用意出来たものにその範囲で

書くことは全く違う。

ここにも隠れた制限があるんかなと

思ったよ。

元は高校の書道の先生だったことも

この書展で知ったのだけど。笑

自由で冒険家だったことが作品や解説から

見て取れる。

天遊

まんまやんって感じの先生。

蓮の花に囲まれて満面の笑み。

右面真ん中の飛龍と書かれた凧は

竹を割いてひごを作るところから

自分でされたらしい。

体験する楽しさは

子どもだけのものじゃない

受験が押し迫った高校三年生を

凧作りから凧揚げに誘って

初めは乗り気にならなかった生徒達が

凧を上げながら大喜びしたって

くだりを読んでまた泣いた。

一生に一人でもこんな大人に出会えたら

幸せだね。生きていけるね。

先生ありがとう。

何故かそんな気持ちになった。

楽しさを伝えたい。

私も

楽しさを伝える大人に

なりたい。

そう思った。

楽しいから枠は越えられるんだよね。

だからワクワクって。笑

あなたは何を表現したい?

何の為に表現したい?

どんな枠をどうやって越えたい?

無縫先生と出逢って気付いたことが

もうひとつあるんだ。

それはまた次回に。

あなたに感謝。

今日もありがとう