沖縄、辺野古のある 名護市で 2 宜野湾市にも

9月30日、デニーさんと一緒に、どうしても当選してほしかった人がいる。宜野湾市長候補、仲西春雅(ナカニシ ハルマサ)さんだ。

じつは、28日(金)、名護で朝のスタンディングのあと、県と市、ダブル選挙の宜野湾市へ応援に行った。

事務長いわく、「当初、仲西春雅さんは良い候補だけど、まったく歯が立たないだろうと言われていた。しかし、選挙戦も終盤に近づき、前市長の後継者を追い上げている、今朝、手伝いに来てほしいとの依頼が来た。宜野湾では名護よりもさらに人が足りない。行ってナカニシさんを応援をすることは、デニーさんの応援にもなる。一石二鳥だ。」

それで、宜野湾に名護から6人が派遣されることになった。車2台に3人ずつ。わたしは、事務所の比嘉さんとヤマザキさんとチームを組んだ。

台風24号が近づく中、住宅街をのぼり旗と拡声器セットをかついで、プチ街宣。

「知事には、玉城デニー、市長には、ナカニシ春雅」

二人の候補の政策と魅力をアピールして歩いた。

拡声器で話しているときも、強風の中、のぼり旗を持ってえっちらおっちら歩いているときも、驚くほど多くのドライバーさんが、応えてくれる。

手を振ったりガッツポーズをしたり、クラクションを鳴らしたり、中には車を止めて、「けさ、デニーさんとナカニシさんに投票してきたよ」「絶対に勝ちましょうね」と言ってくれる人まで。

住宅の側でも、待っていましたとばかり、窓を開けて手を振ったり「がんばって!」と声をかけてくれたり . . . 感激でどうしていいかわからない。

翁長樹子さんとは真逆の「何なんですかこれは」だ。

ほんとうに、どうしたことだろう? 仲西さんが善戦しているとは聞いていたけれど、予想をはるかに超えるすごい手ごたえだ。

宜野湾、#デニってる! #ナカニシ ってる!? 

もしかして、いままでの市長の #さきま淳 氏に失望している人が多いってことだろうか? それとも、相手方陣営のプロっぽい組織的な選挙のしかたに嫌気がさしているのだろうか?

わからない。だけど、とにかく、あたたかい。

中でも、赤ちゃんを抱いたお母さんなど、若い女性たちの歓迎ぶりがすごく印象的だった。

去年12月に相次いだ、宜野湾市の保育園に米軍ヘリの部品が落ちていた事故や小学校への窓枠落下事故と、やっぱり関係あるのかな。普天間基地の近くの人たちはつねに不安な思いをしている。だから、そうした事故が起きたときに寄り添ってくれた仲西春雅さんを応援するの、当然なのかもしれない。

そんなことを思いながら、マイクをにぎり、手を振り、お辞儀をし、ちらしをポスティングして歩いた。

仲西さんは、故翁長知事やデニーさんと同様、普天間基地の無条件の閉鎖を訴え、辺野古移設には「反対する」と明言している。

それで、わたしは仲西さんに、ぜひとも宜野湾市長になってほしかったのだ。

結果は20975票を獲得して、文字どおり善戦。けれど、当選した自公系の #松川正則 氏に、5239票及ばなかった。

あとから聞いたところによれば、

仲西さんは、スロースタート。8月末に宜野湾市長選挙への出馬の要請を受け、まっさらの立ち上げだったそうだ。

もうすこし時間があったら、とつい考えてしまう。

新市長の松川さんは、辺野古移設に関しては「国の専権事項であり、市からは発信できない」と賛否を明らかにしていない。でも、今回の選挙で、組織票がほとんどなく台風も来ちゃったのにもかかわらず、仲西さんが2万を超える人々の支持を集めたこと、受け止めてくれるといいな。

辺野古やよそに新基地を作らなくても、普天間の閉鎖・返還はできるはずだもの。

期せずして、宜野湾市へ行けたこと、大きな普天間基地を見られたことも . . .

ほんとうによかったと思う。

(つづく)