総裁選

産経新聞より

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自民党総裁安倍晋三首相の選対本部、正式発足議員の85出席、圧勝へ挙党態勢アピール

自民党総裁選7日告示、20日投開票で連続3選を目指す安倍晋三首相党総裁の陣営は3日、都内のホテルで選挙対策本部の発足式を開いた。党内5派の領袖りょうしゅう級や無派閥議員も含め投票資格を持つ国会議員405人の85にあたる346人代理出席含むが出席し、圧勝に向けた挙党態勢をアピールした。

発足式に出席した首相はすばらしい選対本部をつくっていただいた。最後の最後で情勢が大きく変わる場合もあるので、力強い支援をよろしくお願い申し上げますとあいさつし、参加者とガンバローを三唱した。

麻生派志公会、59人会長の麻生太郎副総理兼財務相はこの顔を今、変えるのが国益に沿うか。党員の人は、国益を考えて投票してもらいたいと強調。岸田派宏池会、48人会長の岸田文雄政調会長もわれわれも一致結束、全力で皆さんとともに戦わせていただくと宣言した。

事実上の自主投票を決めた竹下派平成研究会、55人も額賀福志郎最高顧問らが出席し、額賀氏はわれわれ平成研の衆院は全力投球で安倍首相の勝利のために尽くすことを誓うと述べた。竹下派の有志は3日、独自の支援組織を立ち上げた。

発足式の出席者のうち、議員本人の出席は約230人で、選対本部長に橋本聖子参院議員会長、事務総長に甘利明元経済再生担当相らが就任する人事も正式に発表された。甘利氏は記者団に予想より出席者が多かったと手応えを口にした。

首相の陣営は告示日の7日に開く出陣式でさらに多くの議員を集める考えで、態度未決定の議員への働きかけを強める。

一方、石破茂元幹事長の陣営も3日、選対本部の会合を開き、参院竹下派尾辻秀久厚生労働相が選対本部長に就任することを確認した。尾辻氏は正堂と正面から戦っていこうと呼び掛けた。会合には、石破派水月会や無派閥の渡海紀三朗文部科学相ら18人が出席した。